先日、海外の展示会で、自分が開発した製品のプレゼンテーションをする機会がありました。
言語はもちろん英語で行いました。
社内プレゼンを英語でやる事にはかなり慣れていましたが、海外しかもお客さんもわざわざ聞きに来ている状況での英語のプレゼンはかなり緊張しました。
自分の発表内容は事前に準備し、大まかな流れを暗記する事で、プレゼン自体は乗り越える事が出来ます。
しかし、Q&Aセッションは不安で仕方がありませんでした。
会場はコンペチターや顧客で立ち見が出るほどでした。
一体どんな質問が来るのかと心配で仕方ありませんでした。
一通りの説明が終わると、Chairmanが質問は無いかと、呼びかけています。
呼びかけた瞬間に何本もの手が上がるのを見て、ゾッとしながらも嬉しかった事を覚えています。
プレゼンで質問ゼロは非常に悲しい物です。
それはつまり、自分のプレゼンが全く興味をそそるものでは無かったとも言えるからです。
ただ、一方で、顧客・コンペチターが同時にいる中で、的確な回答をする事も至難の業です。
顧客にはきちんと説明してビジネスに繋げたい、コンペチターには情報流出を防ぐためにも、あやふやな回答にしたい、と言うのが、本音です。
ですので、質問に対する回答には非常に気を使いました。
質問の詳細は省きますが、全部で4つか5つの質問を受けたところで、Chairmanが時間切れのため、Q&Aセッションを打ち切りました。
最後の1人は明確な回答を避けたため、納得がいかなかった様でした。
まぁ、なんとかプレゼンと質問を乗り越えて、すごい解放感に浸りながら、上司(もちろん外人)が夕食に誘ってくれたのを覚えています。
自分にとって初めてのこの経験。
この経験を与えてくれた会社にも感謝しながら、不安を乗り越えて見せた自分はまた大きくなったと感じます。
人は何かを乗り越えなければ、成長できないものだと思っています。
それに目の前にある困難は乗り越えるためにあるもとだと思っています。
もちろん、乗り越えようと、必死にもがいている時は、逃げたくて、逃げたくて、仕方がないのですが。
皆さん、会社はなぜ、この経験を自分に与えたと思いますか?
あいつなら乗り越えられると踏んだからだと思います。