ある日、突然英語が必要に

今日は自分の事について、書いてみようと思います。

大学卒業後、電子部品を作る会社に入社したのが、自分の会社員としてのスタートです。その会社には5年ちょいお世話になりましたが、訳あって離職し、一時期路頭に迷う生活をしていました。

 

そんな折、外資系メーカーからの誘いがあり、そちらに転職する事になりました。これは2008年だったと思います。

転職の際に実施した面接では、

「うちは外資系だけど、設立して今まで30年間もリストラなんて無いし、英語も必要無いよ。 海外のお客さんを担当してもらう事もあるけど、日本語出来るから大丈夫。心配しないで。」

と言われました。

へ~大丈夫なんだ。技術屋なら、英語が出来なくても、技術スキル次第で外資系に入社出来るんだーって軽く感じていました。

当時は明るい将来を期待して、少しの不安とワクワクで、転職を決意したのを覚えています。

 

入社後、数ヶ月は研修でしたが、毎日何通かは英語のメールを受取っていました。新入社員ですから、全社向けの英語メールですね。個別のプロジェクトのメールはまだ受取っていませんでした。

当時はGoogle翻訳を駆使して(?)、英語を理解していました。(これってセキュリティー上大丈夫だったのだろうか・・・。)

機械翻訳された内容はめちゃくちゃでしたが、まぁなんとなく、こんな感じかな?程度の理解は出来ていたと思います。

 

そんな感じで、外資系なのに、英語を使わない環境に身を置く事が出来ていた私ですが、ある日、突然、事態は変わりました。

 

よく覚えて居ませんが、それは休み明けの月曜日。出社して、メールボックスを見ると、複数の英語メールが。。。

まぁ、いつものメールかと思って軽く読み流していました。Mergeって単語、何だろう?って思いながら。

 

そんな中、隣の部署の部長が出社してきました。何やらみんなに声をかけています。

 

「うちの会社、買収された」

 

やっぱり、あの複数来ていたメールは会社の買収に関するものだったのでした!

 

 

一体、この後何が起こるのか、実感できず、その日は普通に過ごしたのを記憶しています。

転職してわずか数カ月後の事でした。

 

この買収先は本物のアメリカ企業でした。

いくつかの国内施設の閉鎖、閉鎖された施設の従業員は一旦解雇し、会社が必要な人間だけを再雇用するとの方針が打ち出されました。

職場の同僚が去っている中、、私は海外とやり取りするGlobal部署に拾って頂き、何とか職をキープする事が出来ました。
しかし、Global、ぐろーばる、グローバル・・・。そこは英語必須の環境でした。

まずは、毎月の月報は英語で提出する事を要求されました。
英語のレポート構成、理論構成めちゃくちゃで、とりあえず、提出を繰り返し、上司が訂正してくれる部分をノートに書き留めるのが習慣となりました。

また、毎月各地に散らばったテクニカルサービス部隊との情報交換を目的としたTele Conferenceに参加する事も求められました。
参加するだけです。発言なんて出来ません。英語の会話を必死に聞こうとしますが、集中力が持ちません。せいぜい最初の15分を頑張って、あとは聞き流しです。英語は単なる雑音に変わります。
思い返すに、英語を聞くだけでもかなりのストレスを感じていました。

ただ会議に出席しているだけです。いるだけした。早く終わらないかと目を閉じていました。

完全に英語拒絶です。

でも一方で英語を身に付ければ、確実にプラスに働くと確信していました。

こうして私の英語学習は始りました。