8月と9月に外国人講師によるトレーニングに参加していました。
各1週間まるまる費やしたトレーニングです。
講師は外国人、生徒は日本人で、ディスカッションをメインにした幹部候補向けのトレーニングです。内容は多岐に渡っていますが、例えばTeamを最大化してプロジェクトを進めるための基礎知識などについてです。
10日間のトレーニングの間、グループディスカッションを通して、問題解決力を養っていくのが目的です。
参加者はいろいろな部署から集まり、外資系の幹部候補ですから、英語は堪能。日本人同士のディスカッションも英語になる場面がいくつかありました。
講義の内容を理解して、それに併せてディスカッションに参加し、自分の意見をみんなに伝えなければなりません。グループディスカッションの結果は講師が外国人ですから、もちろん英語で発表です。
自分はそもそもディスカッションとか、ディベートとかに慣れていなくて、少しでも自分の意見が否定されるとショックを受けていました。グループのメンバーもほぼ初対面ですから。ショックを受けて、何も発言できず貝になっていることもありました。
グループメンバーの英語力も半端なく、ほぼ全員が海外留学経験ありで、発音も流暢。声の響きも英語感が出てました。
英語ができないのに、なんでこのトレーニングに参加してるの?って雰囲気さえあります。
こんな状態で、自分の純国産英語を披露するにはかなりの勇気がいりました。
可能ならなんとか発表せずに逃げ切りたいと思っていましたが、そうは行きませんでした。
ある日、強気の女性が私を含めた発表しないメンバーに
ちゃんと発表してくださいよ!
と怒りを表すことがありました。
毎日ディスカッションが4,5回あったので、発表しないメンバーがいると、必然的に彼女や他のメンバーに負担が掛かり、彼女の爆発を引き起こしたのでした。
さすがに、自分もこりゃヤバイと思い、しぶしぶ発表しました。だってまた怒鳴られたくないんだもん。
ドキドキしながら。
どんだけ自分の発音がひどい物かを想像しながら。
シーンと静まり返った会議室の中で、自分の発表は続きました。
でも何とか発表をやり遂げると、何も無かったかのように、次の発表者に移るのでした。
自分が思っていたほど、みんなが自分の英語を否定しなかったのです。
意外と自分の英語はそこまで悪くないんだって思いました。
それ以降、出来るだけ発表しようと思って頑張りました。
その姿勢がチームのメンバーに伝わり、後半はより有意義なトレーニングを受けることが出来ました。
この2週間の集中トレーニングで身についたことは、英語で発信する勇気だったかもしれません。
初対面の日本人に自分の英語を披露するのは本当に勇気が要ります。
でもそれを乗り越えてこそ、次のステージに進めるんです。
こういう経験があるからこそ、英語ができない人の気持ちも理解できるんだと思っています。
苦しかったけど、実りの多いトレーニングでした。
苦しいことがあっても乗り越えらた経験があるから、また次の壁を乗り越えようとするんだと思います。