TOEICの勉強を始めようと思うと、単語帳、文法書、問題集と、気になる教材が次々に出てきます。私も、教材を買っただけで勉強した気になってしまったことがあります。
今回おすすめする中心の教材は、ALL IN ONE Basicと、ALL IN ONE TOEIC テスト 音速チャージ!の2冊です。Basicで英語の基礎を固め、その後に音速チャージでTOEICによく出る単語・表現を英文の中で確認していきます。
目次
教材の役割と使う順序
| 順序 | 教材 | 取り組むこと |
|---|---|---|
| 1 | ALL IN ONE Basic | 例文の意味と文法を理解し、基本の単語・熟語を音声と一緒に練習する |
| 2 | ALL IN ONE TOEIC テスト 音速チャージ! | TOEICで使われる単語・表現や英文の組み立てに慣れる |
| その後 | 公式TOEIC Listening & Reading 問題集 | 問題形式や時間配分を確認し、足りないところを見つける |
最初からすべて買いそろえる必要はありません。まずはBasicを中心に進めて、TOEICの英文に取り組む段階で音速チャージを加える流れにします。
ALL IN ONE Basicで基礎を固める
私が英語を学び直したときは、「文法はやりたくない」という気持ちが強くありました。文法から逃げるように英会話教室に通い、教室では上達した気になっていましたが、仕事で使ってみるとうまくいきませんでした。そこで文法をやり直したことが、私にとっては大きな転機でした。
文法の説明を読むだけで終わらず、実際の英文で確認して練習したい。そのための基礎教材として、ALL IN ONE Basicをおすすめします。
出版社では、中学3年から高校3年までの英語を扱う、ALL IN ONEシリーズの基礎編として紹介されています。例文を通して単語・熟語と文法を確認し、音声も使って練習できる教材です。出版社の教材案内で内容を確認できます。
私は学び直しで、Basicの旧版にあたるRe-Startを使用しました。現在購入する方には、基礎の文法・語彙を音声のある例文と一緒に確認できるBasicをおすすめしたいです。
意味と文の組み立てを確かめてから音声を使う
まずは、例文の意味を確認してください。分からない単語だけでなく、どこが主語で、どこが述語なのか、語句がどうつながっているのかも解説で確かめます。そのうえで音声を聞き、発音や区切り方をまねて読みます。
Basicという名前でも、中学英語の初歩からすべて説明する入門書とは限りません。基本の疑問文や否定文があやふやで、解説を読んでも理解できない場合は、英文法の学び直しの記事を参考に、必要なところまで戻って確認してください。
Basicの例文を、訳だけに頼らず意味と文の組み立てを確かめられるようになってきたら、音速チャージに進みます。進んだ後も、分からなくなった文法はBasicに戻って確認して構いません。
現行のBasicは音声ダウンロードに対応
出版社の案内では、2021年3月の重版からCDの添付を廃止し、音声ダウンロードに切り替えています。購入する際は、手元の本の版・刷と音声の入手方法を確認してください。
ブラウザーで利用できる無料の例文音声再生サイトも案内されています。出版社の音声サイト案内から、再生方法を確認できます。
音速チャージでTOEICによく出る英文に慣れる
Basicで基礎を確認した後は、ALL IN ONE TOEIC テスト 音速チャージ!を使って、TOEICでよく使われる単語・表現を英文の中で学んでいきます。
私がこの本で注目しているのは、単語の意味だけでなく、文法や表現も例文と一緒に確認できることです。単語の一覧を覚えるだけでは、実際の英文でどう使われるのかがつかみにくい。その部分を確認するための教材としておすすめしたいです。
特に、英文の語順に沿った「読み下し訳」は、文の構造を確認するときに役立ちます。自然な日本語訳を読んでも、英文のどの部分がどうつながっているか分かりにくいときは、読み下し訳と見比べてみてください。
私はALL IN ONEシリーズを学習に使ってきましたが、音速チャージそのものを使い込んだわけではありません。ここでは、この本をおすすめしたい理由と、学習での役割を紹介しています。
出版社では、例文音声に加えて、文法・語法の補助解説動画も公開しています。音速チャージの例文音声・解説動画を、本の解説で分からなかった箇所の確認に使えます。音声を通して聞くだけで終わらず、例文の意味や構造を確かめてから練習してください。
音声を使った具体的な練習の手順は、音読の学習法の記事で紹介しています。
必要に応じて加える教材
まとまった英文を読む・聞く練習
音速チャージの例文に加えて、まとまった文章の流れを追う練習をしたい場合は、TOEIC 速読速聴・英単語 STANDARD 1800 ver.2もおすすめしたい教材です。今回の中心はBasicと音速チャージなので、最初から追加する必要はありません。
STANDARD 1800 ver.2も、私が使い込んだ教材という位置づけではありません。単語や表現を、まとまった英文の中で確認できる点をおすすめしたいと考えています。内容と音声については、Z会の教材案内と音声の案内で確認できます。
問題形式と時間配分は公式問題集で確認
語彙や文法の練習に加えて、試験前には公式問題集で問題形式と時間配分を確認します。解いて終わるのではなく、読めなかった英文や聞き取れなかった箇所を見直してください。
以前の記事では公式問題集6・7を紹介していましたが、現在の最新版という意味ではありません。これから購入する場合は、IIBCの公式教材一覧で刊行情報と音声の仕様を確認してください。
本の解説だけで文法が分からないとき
私の場合は、スタディサプリで関正生先生の動画授業を見たことも、文法への考え方が変わるきっかけになりました。参考書で暗記していた内容を、簡潔な説明で理解できたのが印象に残っています。
ただし、今回はBasicを基礎教材の中心にします。動画講座を必須にはせず、本の解説だけでは分からない場合の補助として考えてください。検討する場合は、高校・大学受験講座の料金・体験条件を確認してください。TOEIC向けのスタディサプリENGLISHとは別のサービスです。
発音が分からないとき
私自身、後から発音を直すのに時間もお金もかかりました。例文を自己流で読む前に、音声で音の出し方を確かめることを意識してください。発音記号を調べる補助教材として、以前の記事では『発音記号の正しい読み方』も紹介していました。まずはBasicの音声で確認し、説明が必要なところがあれば補助教材を加える考え方にします。
教材費の目安
以下は2026年10月5日に確認した出版社サイトの表示価格をもとにした、紙の書籍の目安です。税抜表示に消費税10%を加えて計算しています。購入先で販売価格・版・送料を確認してください。
| 中心の教材 | 出版社の税抜表示 | 税込の目安 |
|---|---|---|
| ALL IN ONE Basic(Ver.2) | 1,850円 | 2,035円 |
| ALL IN ONE TOEIC テスト 音速チャージ! | 1,360円 | 1,496円 |
| 2冊の合計 | 3,210円 | 3,531円 |
価格の出典:Basicの出版社案内、音速チャージの出版社案内。公式問題集や補助教材、動画講座の費用は、この合計に含めていません。
以前の日別記事を利用する方へ
公開済みの「TOEIC 800への道」の日別記事には、キク英文法など、以前に選んだ教材を使う課題が残っています。今回おすすめするBasicの章や例文番号とは対応していません。日別記事の指定を、そのままBasicに置き換えて進めないようにしてください。
講座のまとめページには、以前の教材に沿った日別記事があります。新しい教材の順序は、このページで紹介している「Basic → 音速チャージ」を基準にしてください。
買う冊数より、繰り返して使うこと
教材を買っただけでは、英語の力は付きません。これは、教材を買って満足してしまった私自身にも言えることです。
まずはBasicで、意味や文法が分からない例文を一つずつ確認する。音声を聞き、理解した英文を繰り返し読む。その土台を作ったうえで、音速チャージのTOEICの英文に進んでいきましょう。

