外国語習得の臨界期

長男が産まれて以来、忙しい合間を縫って、オンライン英会話を使って出来るだけ毎日レッスンを受けています。

ここでも少し書きましたが、英語力は使っていないと見る見る低下していくのを経験したので、妻に無理を言って、毎日英語学習の時間をもらっています。

子育てと英語学習

 

私は転職後、英語が必要になって、何年もかかってようやく仕事で使えるレベルの英語力を身に着けました。費やした時間もお金も莫大です。

こんな経験を持つため、息子には早くから英語と親しんでもらい、英語が出来るようになってもらいたいと思っています。

効率的な英語学習や、幼児への英語学習について知りたくなり、第二言語習得について、本を読んでいます。

こちらの本です

 

「外国語学習の科学」白井恭弘著

 

自分は理系なので、どうも理論とかを知りたいと思ってしまいます。(笑)

詳細は読んでもらうのが一番ですが、一部抜粋したいと思います。

 

英語学習の臨界期

英語学習を長年やっている人はこの臨界期説をご存知かもしれません。

母語以外、つまり私たちの場合は日本語以外を身に付けるには、早いほうがよく、12歳を過ぎると身に付かなくなるという説です。

 

筆者によると、学習開始が早いほうが良いのは間違いない。ただし、臨界が12歳かは検討の余地があるとのこと。

 

さらに、私が驚いたことは、赤ちゃんは生後数ヵ月はどんな言語の音素も聞き取れるそうです。

 

私たち日本人の不得意 (むしろ不可能)なLRの聞き分けも、赤ちゃんは聞き分けているそうです。

 

それがLRの差を考慮する必要がない母語、つまり日本語を身に付けるに従い、言語習得効率化のため、赤ちゃんでも生後1年位で、LRの聞き分けが出来なくなるそうです。

 

そう考えると、臨界期は12歳ではなく、生後一年程度ともいえるように思います。

 

 

母語の影響

第一言語の習得を失敗した人はいないと思います。でも第二言語の習得を失敗する人は多くいます。

例えば、英語では日本語にない冠詞や名詞のルールがあり、これは私も含めて多くの方が、頭を悩ませる難解な部分だと思います。

冠詞や名詞を難解にさせている一つは、日本語にそのような概念がないからだそうです。

つまり、ベースになっている日本語を使いながら、英語を使っているから、母語にない概念は苦手になってしまうのです。

 

よく英語は英語で考えろと言いますよね。

 

私も、感覚にまで落とし込んだ英文やフレーズは、日本語を介さずに英語で直接理解しています。

 

しかし、根本にはやはり日本語をベースにした英文の理解があるんだと思います。

この辺りについて、日本語を無視した英語学習が本当に正しいアプローチかどうかを今後調査したいと思っています。(例えば、英語の知識がない大人が、英文法の解説を英語のみで受けることが、本当に意味のあることなのかなど。)

 

私の経験上では英語学習では日本語を最大限活用するほうが良いように思います。

 

自分の場合

自分が初めて英語を勉強したのは、中学入学を控えて、英語塾には行った小6の頃だと思います。

小6ですから、12歳ですかね。はい、前述の臨界期は過ぎてますね。

 

それに、純日本人でネイティブのような英語発想も持っていないため、完璧で自然な英語は今後も話せないと思っています。

 

でも、コツコツ積み重ねた学習によって、仕事でプレゼンしたり、ディスカッションしたりするレベルまで来ています。

 

それで十分じゃないかなって思っています。

 

英語の学者になる訳でもなく、英語をツールとして使用して、自分の仕事を前に進められるのですから。

 

皆さんも、大人になってどうしても仕事で英語が必要な方もいるかと思います。

 

そんな方には、それにあった学習法がある訳で、実際私も経験を通して、効果的な方法が見つけられました。

 

長い道のりかもしれませんが、一緒に頑張りましょう。