英語の学びなおしを始めたのが、2008年の2月でしたので、それから数えて10年、ついに英検1級を取得しました。
2017年度 第3回検定に申し込んでから、毎日少しずつ単語を覚えていました。
上の投稿を読んでもらえると分かりますが、受験前から単語の暗記に苦労し、私自身も今回は練習と思って受験しました。
目次
一次試験ギリギリ通過
Readingは18/41と語彙力の低さが反映されています。
Writingが28/32とれているので、Readingの低い点をカバーしてくれたんだと思います。
Listeningは19/27と70%の得点率です。合格者の平均に近い値をとれています。
(実はリスニングは事前に過去問を解かずに、ぶっつけ本番で挑みました。TOEICよりも複雑な会話を長い時間聴いて理解する必要がありました。)
初めての英検1級の挑戦でしたが、一次試験合格できました。
2次試験の準備
一次を通過するとは思っていなかったので、2次試験の準備はしていませんでした。
とりあえず定番のテキストを購入しました。
【CD+DVD付】14日でできる! 英検1級 二次試験・面接 完全予想問題 (旺文社英検書)
この本を買ったときにはアマゾンで新品は売り切れ。中古を注文しました。
付属のDVDを見ると試験の流れが分かりやすくて良かったです。
2次試験は5個のTopicの中から1つを選択し、そのTopicに対するスピーチとスピーチに対して質疑応答があります。
ネットで過去問が掲載されているので、まずはそれらを確認しました。
http://english-navi.biz/eiken/1st_topic_2015-2017/
5個のTopicの中から一つ選ぶとしても、5個とも難しいテーマで選びようがないって感じです。
スピーチの後に続く質疑応答を考えると、浅い知識で乗り切れるようには思えませんでした。
オンライン英会話の活用
実はオンラインの先生にお願いして、実際の2次試験のようなレッスンをやってみました。
Topic 5個をスカイプのチャットで提示されて、1分計測されて、2分でスピーチをやってみたんです。
ボロボロでした。5個のTopicを読むのに1分かかり、しかも、Topicの文の中に良くわからない単語がある。。。もう模擬試験なのにパニック状態でした。
容赦のないオンラインの講師は続いて、2分間のスピーチをするように言い、私は適当にTopicを選んで話を進めるけど、30秒くらいで話すことがなくなる。無理くり質疑応答を講師がしてくれたけど、その質問も私のスピーチの弱いところを突かれて、撃沈
これが英検1級の2次試験の本番じゃなくて、良かったと思いました。
でも、無対策で行ったら、こうなっていたと思います。
いきなり本番のようなレッスンでは自信を失いかねないと思って、少しレッスンスタイルを変えました。
事前にTopicを選び、スピーチを作成し、講師に添削してもらうことにしました。
添削後、講師の質問に答え、講師の考え方を学び、自分の中に社会的なテーマに関する知識を増やしました。
ただしもう1週間前だったので、3個のTopicだけしか行えませんでした。
2次試験の戦略
2次試験まで1週間を切ったころ、ようやく自分の戦略を見つけました。
- Topicは文章が短いやつから読む。
- かっこいい事、凄いことを言おうとしない
- 自分の得意な分野に連れ込む
1については、Topicの選択と準備に1分しかないし、Topicを上から読んでいて、分からない単語に引っかかって、時間を浪費する可能性があるので、一瞬で5個のTopicを眺めて、短い文から読むようにしました。(Agree or DisagreeはこのAgree or Disagreeの分でTopicが長く見えるが、実際は短いことが多いので注意)
2はテキストの模範解答を見ると、凄い立派な回答があって、データを織り交ぜたりして、このレベルのスピーチをしなきゃって考えたら、降参するしかないです。
でもよくよく考えたら、これは英語の試験です。
コミュニケーションが英語で出来るかの試験です。
だから素晴らしい道徳観に溢れたスピーチをする必要なんてないという勝手な結論に至りました。
3は質疑応答を考慮した場合に出来るだけスピーチの段階から得意な分野の話題を入れておくほうが良いと思いました。
自分の場合はテクノロジーと教育の2つのテーマに繋げられるTopicを選ぶようにしました。
いよいよ2次試験当日
準備不足のまま当日を迎えました。
もう度胸で乗り切るしかないです。
受付後、1級控室に待っている間、講師に添削してもらったスピーチを読んでいましたが、頭がパニックに陥りそうになっていました。
頭の中でシミュレーションしている間に、「あれも言わなきゃ、これも言わなきゃ」って感じで混乱しかけていました。
ふっとノートから目を離し、試験を楽しむように心がけ始めてから、やっと冷静さを取り戻しました。
一夜漬けのような下手に暗記した文章は、実際には混乱の元になるのかも知れません。
自分は9時15分集合の3番目でした。私の前には高校生のようでした。凄すぎる!高校生!
2次試験の内容
ノックしてHiとか言って面接官の近くにまで歩きます。
面接官は2人とも女性で、日本人とネイティブでした。ネイティブの発音は聞きやすく、一安心です。
1級の試験だけど、間違ってないよね?自己紹介してくれる?趣味とかある?って言う会話をした後、Topicカードを渡されました。
5個の中で自分を選んだのは、
「賛成か反対;日本の会社は女性幹部を増やすべきか?」
これを選んだのは、自分は外資系の会社に勤めていて、女性の幹部の多い環境で働いている点、そのメリットを含めて、説明できると思ったからです。
スピーチは上記の内容を説明し、タイマーが鳴る前に終了しました。
質疑は
質問1「妊娠出産のときはどうするの?」
→会社側はそれに備えて組織を作るべき。そのデメリットを超えて女性の可能性は大きい
質問2「日本の会社は男性でも育児休暇とか取れる?」
→アメリカの会社に勤めてるから、その辺の理解は得られる。日本の会社の事はよく分からないけど、ルール的には認められても周りのチームメンバーからの理解を得るのが大変なんじゃないかな
質問3「女性幹部に求められる資質はなに?」
→男性差別をしないこと。あと女性男性に関わらず、決定事項に対する説明責任をきちんと果たすべき
もう一個聞かれたような気もしますけど忘れました。
上記の3番目の質問は日本人の面接官に聞かれたのですが、滅茶苦茶です。女性幹部に求められるものって聞かれているのに、女性男性問わずとかって言っちゃいましたからね。。。これはやっちまいました。
2次試験結果
合格基準602点のところ615点で2次試験も合格です。
各項目の得点は以下の通りです。
SHORT SPEECH 7/10
INTERACTION 8/10
GRAMMAR AND VOCABULARY 8/10
PRONUNCIATION 7/10
Short speechが低いのはタイマーが鳴る前に終わりにしちゃったのと、導入→結論→例→結論の型を無視したからだと思います。
Pronunciationがやや低いのは、まぁ、仕方がないですね。
英検1級合格
ようやく英検1級に合格しました。英語学習を始めて約10年でここまで来ました。
語彙力を磨き、理論立てて相手を説得できるスピーチが出来るように、これからも地道に英語学習に取り組みます。
また来年受験して、今度はもう少し余裕で英検1級を取りたいと思っています。
皆さんも一緒に頑張りましょう。